おさよちゃんの大冒険弁当のお話

2011年12月14日

おさよちゃんの大冒険弁当①

さて、おさよちゃんは、道場の娘なのでうでっぷしが強い子で娘だてらに十手をあずかっていたのです。

おさよちゃんの大冒険弁当②

さだきちさんを心配してにきち山に様子を見に行こうとでかけたのですが、おこそずきん(御高祖頭巾 )のクノイチのにきちの罠で池にはまってしまいました。

なんとか抜け出したものの、十手が沈んでしまいました。泣いていると池のクワイ坊と金魚がたくさん十手を持ってきてくれました。おさよちゃん(わりと現実的なしっかり者ね)は、迷わず一番高価な十手をえらんで、にきち山に走りました。

そのころ、ありえないくらいラッキーな夢をみせられて、眠っているさだきちを人質にして、クノイチにきちは万全の体制で目障りなまちのおかっぴきを待ち受けていました。

おさよちゃんの大冒険弁当③

ふたりの戦いは壮絶なもので、どちらも引かずに戦い続けました。そして、おさよちゃんの体力がもうなくなって、いよいよピンチになったときに、一羽の白鳥・・・じゃなくてたんちょう鶴が現れました。

昔、おさよちゃんがオオカミ・・・じゃなくて狐にいぢめられているところを助けてあげた鶴です。

鶴は白い大きな翼を広げて風を起こし、クノイチに浴びせました。そのときに飛んだ羽がクノイチの鼻に入り、クノイチはくしゃみがとまらなくなりました。

あまりのくしゃみの勢いにおさよちゃんも、あっけに取られて見守るばかり・・・。そして、なんだか急におかしくなって二人で笑い始めてしまいました。武道家としての友情が芽生えてしまったのです。

さだきちも目が覚めて、いっしょに笑いながら帰りましたとさ。めでたしめでたし。・・・ごそまつ。